【今日のおはなし】 君がいるから大丈夫 ― 2014/07/05
【今日のおはなし】 君がいるから大丈夫
暗い気分が広がっていく世の中でした。貧しい若者が増えて、野原が荒れて、自殺する人が増えて、人々が互いに非難しあい、戦争がおきそうでした。
若者がいました。外国の友達も多い土地に住んでいて、とても不安になりました。あるとき、野原で草刈りをしているおじいさんに会いました。気さくな感じに安心して、「おじいさん、なんか平気かなあ。」とたずねてみました。おじいさんは言いました。
ああ、何も心配する事ない・・。これだけ覚えて、みんなに言えば良い。「俺がいるから大丈夫。お前がいるから大丈夫。」そして、そのために仕事すればいい。人だけでなく生き物にも言うんだ。
若者は、納得できない様子でしたが、とにかく会った人にそういってみました。「僕がいるから大丈夫。あなたがいるから大丈夫。」そうして、いつもの仕事を続けました。
怪訝な顔で聞いた人も、やがて同じ言葉を他の人に伝えるようになりました。少しずつ、少しずつ、遠い国の人まで広がりました。「私がいるから大丈夫。あなたがいるから私も大丈夫。」
何十年もたちました。戦いはおきませんでした。貧しさも減り、少しずつみんなが穏やかになり、野原も生き物が増えていきました。
若者は、おじさんになり、「俺かいるから大丈夫。」と時々つぶやきながら畑で仕事してます。遠い国の空から、土の中から「私がいるから大丈夫・・。」って声が聞こえてくる気がするのです。
暗い気分が広がっていく世の中でした。貧しい若者が増えて、野原が荒れて、自殺する人が増えて、人々が互いに非難しあい、戦争がおきそうでした。
若者がいました。外国の友達も多い土地に住んでいて、とても不安になりました。あるとき、野原で草刈りをしているおじいさんに会いました。気さくな感じに安心して、「おじいさん、なんか平気かなあ。」とたずねてみました。おじいさんは言いました。
ああ、何も心配する事ない・・。これだけ覚えて、みんなに言えば良い。「俺がいるから大丈夫。お前がいるから大丈夫。」そして、そのために仕事すればいい。人だけでなく生き物にも言うんだ。
若者は、納得できない様子でしたが、とにかく会った人にそういってみました。「僕がいるから大丈夫。あなたがいるから大丈夫。」そうして、いつもの仕事を続けました。
怪訝な顔で聞いた人も、やがて同じ言葉を他の人に伝えるようになりました。少しずつ、少しずつ、遠い国の人まで広がりました。「私がいるから大丈夫。あなたがいるから私も大丈夫。」
何十年もたちました。戦いはおきませんでした。貧しさも減り、少しずつみんなが穏やかになり、野原も生き物が増えていきました。
若者は、おじさんになり、「俺かいるから大丈夫。」と時々つぶやきながら畑で仕事してます。遠い国の空から、土の中から「私がいるから大丈夫・・。」って声が聞こえてくる気がするのです。
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