【知識単位学】 考察域 参照域・・思考の大きさ2014/01/23

知識単位学】 考察域 参照域・・思考の大きさ

 人について「器が大きい」とか「視野が広い」とかの評価があります。大きな人物、小さな人物と言うものはあるものです。個々人のもつこの「大きさ」をより緻密にある程度定量化できないか試みるのも知識単位学の目指す事のひとつです。

ある行動を決定しようとする時に、その影響がどこまでおよぶか考察するものです。その考察の範囲を「考察域」とよんでみます。ゴミを捨てると言う行為は、外部に影響を与えますが、その時に自己の身体周辺のみの考察だけで決定するのは乳児期の子供です。周辺家族の中での影響、家庭、町内、市内への影響と、成長するに従い、考察域は大きくなり、環境について学べば、自分のゴミを捨てる行為と太平洋への影響との関係について考察できるようになります。

考察域は、地理的広がりだけでなく、時間的広がりの座標も持ちます。明日の事を考えられない時があれば、時間的考察域が小さい事になります。百年の計、千年の物語を考えるとなれば、より考察域が広がります。

考察域が広いばかりでは、夢想家あるいは大風呂敷と評されるようで、行動や改良に結びつかない場合もあります。それは別の考察の緻密さ・・「考察濃度」とでも言えうる別の指標が必用かもしれません。それをも考え合わせた、考察の範囲と行動の精密さを総合した力が「人の大きさ」と言われる知識単位になるのかも知れません。よく言われる「大胆にして緻密」のような人物像です。

考察域は、個人の思考だけでなく、組織集団や学問分野についても想定できます。「港湾工学や河川工学の考察域は、生態学の考察域よりは狭い・・・」そんな言い方で学問そのものを評価する事もできます。同様に、行政組織や企業についても「国際企業などは短期での会計単位、利潤への考察範囲が狭いので、伝統小企業の長期利潤単位にくらべて考察範囲が狭く持続可能性か少ない・・」といった分析手法につながります。

考察範囲は情報収集能力や意見集約能力などの下位の知識単位に分析する事が可能です。一点に様々な情報を集約する能力なので、情報を集積して分析して統合する複雑な過程がふくまれます。

政治家や経営者などのを考察域から評価する事も有益です。人の大器の程度、考えの広さを測る指標なのですが、印象だけで評価するのではなく、的確な指標がないかと地域単位学では考えます。

考察域に似た指標として、参照域、引用域、知識統合域などの「域」を設定する事もできます。

よりよい決定は、より広く情報をあつめ、より深く影響を考える事によりなされますので、考察域の広い個人をつくる教育、考察域を組織としていかに広くできるかなどが実践課題となります。

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